真夏のファッションにおける最大の悩みといえば、暑さですよね。どんなに自分らしいコーデをしても、汗だくでメイクや日焼け止めが落ちたり、臭いが気になったり……。そんなストレスを解消してくれるのが、接触冷感素材です。
今回は、接触冷感素材の意味や特徴、おすすめの素材、接触冷感素材を使用したアイテムなどをご紹介します。機能性が高くオシャレな接触冷感素材を身につけ、真夏の太陽にも負けずにコーデを楽しみましょう。
Contents
接触冷感素材とは？意味や特徴を解説
ここでは、接触冷感素材の意味や特徴をご紹介します。
本格的な夏はもちろんのこと、汗ばむ気温が続く残暑や秋にも使いやすい接触冷感素材。アウトドアやスポーツシーンでも役立つ、魅力的なひんやり素材について学んでいきましょう。
触れたときにひんやり冷たい素材
接触冷感素材とは、名前の通り「触れたときにひんやりと冷たい素材」です。
発熱用の冷却シートは時間が経つとぬるくなってしまいますが、接触冷感素材は素材自体が冷たいという特徴を持っているため、何年経過してもひんやりとした質感を維持できます。
真夏日のファッションでは欠かせない！
1年中活躍してくれる接触冷感素材ですが、とくに注目されるのはやはり夏。気温が30℃を超えるような真夏日でも、接触冷感素材を着用することで暑さのストレスを最小限に抑えられます。
また季節を問わず、スポーツウェアやジム用のウェアとしても接触冷感素材は定番人気です。より高いパフォーマンスを発揮するためや熱中症対策など、接触冷感素材は幅広いニーズに応えてくれます。
服だけではなく、寝具や雑貨でも人気
接触冷感素材は、服だけではなく寝具や雑貨でも用いられています。たとえばパジャマや枕カバー、シーツなどに接触冷感素材を取り入れると、熱帯夜でも過ごしやすい夜になりますよ。
またペットの熱中症対策として、ペット用ベッドやシートなどにも接触冷感素材が導入されています。昨今では「夏でも暑くないマスク」として、接触冷感素材を用いたマスクも話題になりました。
代表的な接触冷感素材
手軽に購入しやすい接触冷感素材では、以下の素材が挙げられます。
- レーヨン
- ナイロン
- ポリエチレン
- 麻
- 絹
上記の素材の特徴は、熱伝導性の高さ。熱伝導性が高い素材は「熱を逃がしやすい」という強みを持っており、外気温や体温などによる熱を素早く移動させられるのです。
熱は、温度が高いほうから低いほうへ移動する性質があります。そのため、熱伝導率が高いほど常にひんやりとした感覚を維持できます。
接触冷感素材の代表格！レーヨンの特徴・魅力
接触冷感素材のなかでも、とくに人気かつ定番の素材が「レーヨン」です。ここでは、ひんやりと心地よいレーヨンの特徴や魅力をご紹介します。レーヨンのメリットを学び、夏でもストレスなくコーデを楽しみましょう。
熱伝導率が高く、ひんやり触感
レーヨンは熱伝導率がとても高く、真夏日でもひんやりとした触感を維持できます。
熱伝導率を表す際には「Q-max」という基準値が採用されますが、レーヨンのQ-maxは0.3〜0.35程度。
この数値は、接触冷感の評価基準である「0.1以上」を大きく上回ります。例えるのであれば、夏用の冷たい敷きパッドや、冷感シートと同等のひんやり感です。
通気性・吸湿性が抜群！
レーヨンの大きな魅力として、通気性や吸湿性が抜群であることが挙げられます。1年を通して清涼感を与えてくれ、風通しの良さやサラサラした着心地を実感できます。
そのためレーヨンはトップスだけではなく、夏用の下着や肌着にも人気の素材です。とくに吸湿性は、定評のあるコットン（綿）よりもさらに高く、夏用の衣料として理想的な性能を持っています。
高級感のある肌触りと光沢感
高級感のある肌ざわりと光沢感も、レーヨンならではの魅力です。シルクのような滑らかな質感で、肌にまとわり付くような不快感がありません。静電気が起こりにくいことも快適さの秘訣です。
また着用したときに波立つ、美しいドレープ感もレーヨンの強み。体の動きに合わせてしなやかに流れるシルエットは、エレガントな印象を与えてくれます。
リーズナブルかつ染色性も高い
高級素材のような存在感や光沢を持つレーヨンですが、お値段はリーズナブル。普段のアイテムと同様の値段で購入できるため、気兼ねなく着用できます。
また染色性が高く、幅広いデザインやカラーに対応しやすいのも魅力。クールなモノトーンから華やかでカラフルなアイテムまで、幅広いデザインが展開されています。
レーヨンの服を着るときの注意点
ここでは、レーヨンの服を着るときの注意点をご紹介します。接触冷感素材として非常に有能なレーヨンですが、洗濯や保存では多少の注意が必要です。
水に濡れると縮みやすい
レーヨンは吸湿性にすぐれた素材ですが、一定の水分量を含むと飽和状態になってしまいます。一度飽和状態になったレーヨンは乾きにくくなるため、大量の汗をかきすぎると体冷えを起こしやすい状態に。
また洗濯や雨などで大量の水に濡れると、繊維が膨張して縮みやすくなってしまいます。レーヨン製のアイテムは、あらかじめ洗濯表示を確認したうえで適切なケアが必要です。
シワになりやすい
シワができやすいこともレーヨンのデメリット。とくに洗濯機で長時間水に浸けると劣化が早まるため、手洗いでのケアが推奨されています。
また耐久性にも不安が残り、摩擦による型崩れのリスクも。アイロンをかける際はスチームを避け、あて布を使って低温でケアすることで、質感を長期的にケアできます。
レーヨンのデメリットを補う！「混紡ポリエステル」の魅力
上記で触れたレーヨンのデメリットを補ってくれるのが、ポリエステルとの混紡素材です。ここでは、レーヨン＋ポリエステルを混ぜた混紡素材の特徴についてご紹介します。お互いの長所を引き立て、短所を補い合う混紡素材ならではの魅力に触れてみましょう。
シワになりにくく、型崩れに強い
レーヨンの大きな不安点であった「シワのつきやすさ」。ポリエステルを合わせることで、レーヨンの質感はそのままにシワへの耐久性がアップします。
元々ポリエステルは、化学繊維のなかでも「縮みに強く、型崩れが置きにくく、摩擦に強い」と定評がある素材です。レーヨンの繊細さを補完してくれるため、より手軽に着用できるようになります。
汗で濡れても乾きやすくなる
レーヨンは、飽和量を超えた水分を含むと乾きにくくなるという短所がありました。そこに抜群の撥水性を持つポリエステルを取り入れることで、いつでもサラサラ＆濡れてもすぐ乾く性質の素材になります。
濡れにくさは縮みにくさにもつながり、より耐久性に優れたアイテムが楽しめるように。混紡ポリエステルのレーヨンは、耐久性・撥水性・吸湿性という「夏の服に求める機能」を兼ね備えた素材なのです。
ゴワゴワ感はレーヨン側でカバー！
ポリエステルは優れた化学繊維ですが、100％ポリエステルのアイテムは静電気が起こりやすく、着用時にゴワゴワした不快感を抱くときがあります。ポリエステル特有の着心地の違和感をカバーしてくれるのが、レーヨンのシルクのような肌触りです。
「ゴミや汚れが付着しやすい」というポリエステルのデメリットも、レーヨンがカバーしてくれます。お互いの短所を補い合うレーヨンとポリエステルは、信頼し合うバディのような関係なんですよ。
リーズナブルで購入しやすい
混紡素材のデメリットとして、元の価格よりも高くなりやすいことが挙げられます。しかしレーヨンとポリエステルは元々リーズナブルな素材であるため、混紡素材になっても手軽に購入・着用できます。
もちろん、ポリエステルが含まれてもレーヨンの接触冷感は顕在。夏を快適に過ごせるひんやり素材であるレーヨンを、より便利にしてくれるのがポリエステル混紡の大きな魅力です。
ノイキスで購入できる接触冷感素材アイテム
ここでは、ノイキスで購入できる接触冷感素材のアイテムをご紹介します。
【レーヨン＆ポリエステル混紡】半袖トラックジャケット
まず紹介するのは、「レーヨンのひんやり感」＋「ポリエステルの耐久性」をかなえた混紡素材。夏に大活躍するアイテムをぜひチェックしてくださいね！
- ブランド：VISION STREET WEAR
- 価格：6,490円
- 素材：レーヨン49％・ポリエステル46％・ポリウレタン5％
ストリートファッションの王道ブランド『VISION STREET WEAR』から、人気のトラックジャケットが接触冷感素材で登場！
夏でも快適なひんやり触感で、汗をかいてもサラサラした着心地が楽しめます。「ジャケット系のアイテムは暑くて夏に着にくい」と思っている人にこそ試してほしい、トレンド感あふれる一着です。
ポリエステル混紡でシワになりにくいだけではなく、レーヨンのハリ感やドレープ間も顕在。混紡素材ならではの「いいところ取り」の質感になっています。
真夏はもちろん春や秋でも着用しやすいため、長期間使えるのもうれしいポイント。襟を立てたりフロントを開閉したりと、アレンジによって変化のあるコーデが楽しめます。
【ポリエステル100％】総柄半袖シャツ
次に紹介するのは、ポリエステル100％で作られたアイテム。混紡素材として優秀なポリエステルは、実はレーヨンと同じく「Q-max0.3〜0.35程度」の冷感素材なんです。
- 価格：4,180円
- 素材：ポリエステル100%
ポリエステル100％ならではの、ツルンとした触感が特徴的な冷感アイテム。シルクのような肌触りで、真夏日に大量の汗をかいてもすぐに乾いてくれます。
全体的にルーズなシルエットで、ビッグサイズとして着用可能。とろみのある素材感がゆったりとした着心地とマッチして、マニッシュなコーデを演出してくれます。
カラーは2色展開で、どちらもブラックがメイン。ポラロイドをデザインした総柄は、都会的かつどこかノスタルジーな感覚を抱かせ、コーデに存在感を与えます。
ポリエステル特有の「シワになりにくさ」はもちろん顕在。ゆったりサイズの悩みである型崩れの不安がなく、どんなシーンでも気軽に着用できます。
他でもノイキスでは、夏を大満喫できるアイテムを大量に展開中。ぜひ公式サイトもチェックしてくださいね。
接触冷感素材で、暑い夏でも涼しい毎日を！
今回は、夏のコーデには欠かせない接触冷感素材の特徴や、おすすめの素材・アイテムなどをご紹介しました。
脇や首元など、汗のかきやすい部分がひんやりするだけで、メイクのキープ力もアップ。暑さのストレスが軽減するだけで、毎日がもっと過ごしやすくなりますよ！
ぜひこの機会に、レーヨンをはじめとする接触冷感素材で、快適な夏を過ごしてくださいね。
