現在、多くの人たちに愛される古着コーデ。一過性のブームではなくファッションジャンルのひとつとして地位を確立している「古着」ですが、古着を用いたファッションが流行したきっかけをご存じでしょうか。
古着ブームの火付けとなったのが、1990年代にアメリカで流行したグランジ・ファッション。そしてグランジ・ファッションを生んだのが、伝説のミュージシャンであるカート・コバーン是。
今回は、カート・コバーンがファッションに与えた影響と古着コーデの歴史についてご紹介します。ファッションのルーツを知ると、コーディネートがもっと楽しくなりますよ!
目录
伝説のミュージシャン「カートコバーン」とは何者?
古着の概念を生み出したカート・コバーンが所属するバンド、『ニルヴァーナ』がロックシーンに登場したのは1990年代前半。
ポップなメロディーとノイズを融合させたオルタナティヴなサウンドは、1989年頃からシアトルを中心に広まりつつあったグランジ・ロックの概念を急速に拡大。それまではヘヴィーメタルが主流だったアメリカのロックに革新をもたらしました。
とくにニルヴァーナのフロントマン兼リードボーカルであったカート・コバーンの影響力は大きく、パンク精神に満ちた楽曲や反体制的な人物を通してロック音楽のテーマそのものを広げたといわれています。
妻はシンガーソングライターのコートニー・ラブ。カート・コバーンは享年27歳の若さでこの世を去りましたが、ロックンロールの歴史の中で最も影響力のあるミュージシャンの一人といえるでしょう。
ドラムスのデイブ・グロールは、大御所バンドであるフー・ファイターズで現在も活躍中。フー・ファイターズではフロントマンとして立つデイブは、「カート・コバーンがいなければ今のフー・ファイターズはなかった」と語っています。
世界を圧巻させたグランジファッション
カート・コバーンらが熱狂の的になった理由は、音楽だけではありません。彼らが身に付けていたのは、着古して擦り切れたネルシャツや穴の開いたジーンズ、履き潰したスニーカー……。
当時のロックスターといえば、派手で豪華に着飾ることが当たり前でした。しかし彼らが身に付けていたファッションは、どこにでもいるアメリカ男性の普段着就是这样。
着飾らないそのファッションは、彼らが広めたグランジ・ロックから派生しグランジ・ファッションと呼ばれ、若者を中心に「グランジ系」として新しいファッションカテゴリーを誕生させました。
これが、今なお愛される古着ファッションのルーツです。
現在も愛される「古着ファッション」は、カートの愛したロックの姿
今でこそファッショナブルな人々に愛される古着コーデですが、当時のカート・コバーンらが古着を身に付けていた理由は「お金がないから」。
思ったより現実的な事情だったのね…。
糸のほつれたニットもクタクタのカーディガンも、新品の洋服を買い直すだけの経済的余裕がなかったからこそ愛用していたファッションなのだそうです。
しかし彼らは音楽的に大成した後もキラキラの衣装は身に付けず、大規模なステージにもルーズな服装のまま立ち続けました。
ビジュアルではなく楽曲とパフォーマンスにこだわり続けた彼らの精神性は、新たなロックの形として観る人の心を響かせ、音楽ジャンルだけではない「グランジ」の概念を確固たるものに。
等身大でありのままの姿を発信し続けたら彼らのグランジ・スピリットこそが、今なお伝説と称されるニルヴァーナのロックだったのです。
カートコバーンの生んだグランジ・スピリットを着こなそう
NoiseAndKissesでは、カート・コバーンの姿をあしらったユニセックスのオーバーサイズTシャツを展開しています。
現在のグランジ・ファッションの生みの親ともいえるカート・コバーン。日常から彼の姿を身にまとい、グランジ・スピリットを着こなしてみませんか?
プリント元となっているのは、アメリカを代表する情報誌「LIFE誌」に掲載されていたもの。
LIFE誌は、アメリカの思想・政治・外交を世界に伝えるための重要な媒体だったの📕
アメリカ国内だけではなく、世界に多大な影響を与えたカート・コバーンだからこそ存在するフォトプリントです。
古着やファッション好きとして、今なおファッション界に大きな影響を与え続けているカート・コバーンへのリスペクトを込めて!
グランジ精神は、カートの愛した古着とともに永遠に!
ダメージデニムやコンバースのジャックパーセル、オーバーサイズのカーディガン、チェックのネルシャツ……。現在も主流となっている古着アイテムは、カート・コバーンがいなければ既に存在していなかったかもしれません。
今日から古着ファッションを楽しむときには、若くしてこの世を去ったレジェンドに思いを巡らせてはいかがでしょうか。
ファッションを楽しむ私たちがいる限り、彼の遺したレジェンド・スピリットは永遠に生き続けるのだから!
ロック好きなら知らない人はいない、レジェンドの一人よ!!!